今年も一年頑張ったねと、振り返りつつ大掃除も早いうちから着々と進め、
仕事道具や資料などいろいろ片付けていくのがこの頃の楽しみ。忙しいの
だけど、新しい出会いや再会、こんなこともあったなと、ひとつひとつ
思いを留めながらいるとあっという間に時間が経ってしまいます。これが
とてもいい時間。そして、普段は忙しくてゆっくり会えない友人に会って
近況報告など、それぞれの今を見つめたり、どんな未来に向かおうかと、
いろいろ楽しくて感謝する日々が続いています。
冬至には南瓜とゆずでしたのに、冬休みに入ったとたん、ずっと引いてい
なかった風邪をしっかり引いてしまいました。キルフェボンの
クリスマスケーキも効き目はなく、インフルエンザではないのが幸い。
まだ会いたい人も居るし、やる事がまだいろいろとあるので、今日こそ
生き返るぞと思っているのですが、どうやらもうちょっとリセットが
必要なようです。
先日、小野田賢三さんとのイベントがありました。音楽は大好きなので、
大変楽しみにしていました。小野田さんは、私の作品をうけてスピーカーを
放射状に設置し、円形の演出をして下さいました。会場に聞こえる音と、
私のために事前に用意されプログラムされた音は互いに聞こえ合うことはなく、
私は数分間、聴いて、まるで、お茶を頂くような、一期一会なことのように
感じられました。後で小野田さんが明かしてくれた、delay(遅延) という
キーワードとともに、私が「記憶」という言葉を連想し、ほんの短い間の
ことですが、その2つを遺しコミュニケーションは終了しました。
小野田さんの仕掛けた親密なコミュニケーションを、会場に居合わせた方は
どのように感じられたでしょうか?小野田さん、来年1月のスイスでの
展覧会にはGuenter Mueller氏が聞き手だそうです。
ゆっくりと遅れて、リセット中の私に思いがよぎるのでありました。
ただいま発売中のBT美術手帳に「静寂と色彩:月光のアンフラマンス」展が
秋元康さんのページに掲載中。ゲストは藤原ヒロシさんです。